「ブローチ」も「日記」も表現のひとつ・・・

こんにちは。

千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえです。

 

当サロンでは、解剖生理学に基づき、浅い筋肉から徐々に深い筋肉をゆるめていくオイルトリートメント「スウェディッシュマッサージ」を中心に行っています。

 

雨今年は「梅雨らしい梅雨」ですね。

昨年は6月中に梅雨明けし、とにかく夏が長かったな~という記憶があります。

季節がハッキリしていると何だか安心します。

できれば「観測史上初の・・・」とか「数十年に一度の・・・」という言葉を耳にする機会が少ないといいなぁ、と思います。

 

葉

好きなんだなぁ~

市原湖畔美術館(千葉県市原市)に行ってきました。

昨年9月に初めて訪れてから、今回で3回目。
山の中、湖のそばに建つこの美術館のファンです。

まず、立地がいい!
水と緑に囲まれた美術館です。
開放感があり、着いた途端、もう気持ちがよい!

常設展は、版画家 深沢幸雄さんの作品と市原市の収蔵作品が年4回入れ替えられています。
現在は「富士山」がテーマの作品が展示されています。
色々な表現方法です。
好みの富士山を探してみるのも楽しいと思います。

 

そして企画展は「更級日記考 女性たちの、想像の部屋」です。
(2019年4月6日から7月15日まで)

いまから1000年前の平安時代、上総国(現在の市原市)に暮らす13歳の少女、菅原孝標女(すがわらのたかすえむすめ)が京の都、そして源氏物語の世界にあこがれるあまり綴り始めた日記ーそれが「更級日記」です。
日記文学の古典として名高い「更級日記」は、現実世界の暮らしに一喜一憂しながらも、少女時代の物語世界への夢を抱き続けた、ひとりの女性の約40年が綴られています。
その世界観は現代に生きる女性の共感を大いに呼ぶことでしょう。
女性たちによる「日記的表現」のもつ記録、創作、想像の世界とはいったいどんなものでしょうか?
本展では、「更級日記」を出発点に12組の女性アーティストによる多様で、独自で、そして親密な、想像の世界を紹介します。

~ パンフレットより ~

惹かれた理由・・・

「更級日記」は古典の授業で学んだ記憶がある程度で、特に興味があるわけでもありませんでした。

それなのになぜこの企画展を見に行こうと思ったのかといえば・・・
タレント 光浦靖子さんの手芸作品、ブローチを見てみたかったから
です。

↑市原湖畔美術館「更級日記考 女性たちの、想像の部屋」展の入口。

※企画展は撮影可、常設展は撮影不可。

 

ブローチ

光浦さんの手芸作品をテレビで見たことがあり、その完成度の高さに驚きました。

私は、取れたボタンを付ける、縫い目がほどけてきたスカートの裾を縫う、といった、いわば必要に迫られて針を持つくらいなので、細かな作品をつくり上げる光浦さんには尊敬の念を抱かずにはいられません。

しかも、作るものが「ブローチ」という点も印象に残っていました。

ブローチは、どちらかというとメジャーな装飾品ではないように思います。
しかも、カメオでも、焼き物でもなく、布製のブローチを身につけている人はなかなかお目にかかりません。

 

この企画展で、光浦さんの作品を見て、ご本人の説明を読んで納得しました。

そこにあるブローチたちは、ひとを飾るものではなかったのです。
身につけられてこそ力を発揮する装飾品ではなく、独立した「表現」「個性」「作品」でした。

ブローチには、作り手の「好き」が溢れていました。
媚びることなく、自由です。

見ていて清々しい気持ちになります。

 

日記

文筆家 五所純子(ごしょじゅんこ)さんの「ツンべルギアの発揮する夜」という、日めくりカレンダーに書かれた日記もとても面白かったです。

美しく読みやすい文字。憧れます。
途中で文字がぐちゃぐちゃと消してあったり、矢印があったりするのが、臨場感を出しています。

五所さんを存じ上げていなかった私は、作品を前に、だいぶ年配の方なのだろうと想像していました。

が・・・なんと!
1979年生まれとのこと。

人としての成熟度が文字や文章に表れているのですねぇ・・・。

 

 

美術館の回し者ではありませんが・・・

市原湖畔美術館の企画展は、様々な感覚が刺激されます。

光、暗闇、映像などの視覚情報が豊富なことに加え、音、風、香り、空間・・・
能動的に楽しめる場所だと思います。

待っているだけではなく、自分で「何か」を探す楽しみがそこにあります。

 

葉

 

今回はここまでです。またお会いしましょう。

千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえでした。