筋肉との対話は対人関係と似ている?!

花こんにちは。

千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえです。

2017年秋 オープンを目指し奮闘中です。

 

2年前からSandy Therapist school(神奈川県藤沢市)で、「開業セラピストコース」を受講し、現在はスキルアップレッスンを受けています。

平日フルタイムで働いていた今年3月までは、週末スクールに通っていました。ただ、休日出勤等もあり、毎週末通うことは難しく、間隔が開いてしまう時期もありました。

本格的にサロン開店準備期間に入ってからは、集中してスクールに通い、スキルアップを図っているところです。

 

葉

 

スクールでは、ペアを組み、モデル(お客様役)と練習する人(セラピスト役)を交代でやります。ひと

 

今回は、通し(全身の基本コース)練習をしました。

通し練習では、モデルさんにいくつか質問をした上で、筋肉の状態を確認し、全体の流れを組み立てます。限りある時間の中で、体全体をいかにバランスよくほぐしていくかが問われる練習です。

 

スウェディッシュを学ぶ前までは・・・

「肩がこっている」「腰が痛い」「脚がむくんでいる」など、症状毎に体を捉えていました。そのため、症状が出ていない部分についてはあまり関心を持たず、マッサージを受ける際には「肩が辛いから上半身をやってもらおう」とか「今日はとにかく脚!」というコースの選び方をしていました。

 

スウェディッシュを学ぶようになってからは・・・

体はつながっている、連動している、ということを意識するようになりました。たとえば、ちょっと動かしづらい部分があったとします、その動きを補うために「別の部分」が頑張った結果、元々は問題のなかった「別の部分」に疲れや痛みが出る、ということがあります。

そういった場合、その経緯を自覚していることはあまりないかもしれません。つまり、いま、疲れや痛みを感じている「別の部分」にばかり注意が向いてしまい、ことの発端である、動かしづらい部分があるということについて本人が気が付いていない、ということです。

植物そもそも動かしづらくなった理由が、使わな過ぎで筋肉が固まってしまっている場合は、意識して「動かさないようにしよう」としていたというよりは、結果的にその部分を使っていなかった、という無意識であるため、なかなか気が付くことはできません。

 

また、本人の無自覚な体の辛さというものが存在します。慢性的なものや、徐々にその状態に陥ることで体が慣れてしまっている場合、本人にとってはその状態が「普通」になってしまっていることがあるからです。

ペア練習でモデルをやっている時に「〇〇(体の部分や筋肉)はっていますねー」と指摘されて「あぁ、確かに。そういえば最近・・・」と初めて自分の不調に気が付くことがあります。またある時は、背骨付近の筋肉(脊柱起立筋、多裂筋、回旋筋など)をほぐされた直後、スッと通りがよくなる感覚があり、呼吸が楽になることがあります。普段、無意識で行っている呼吸には何ら苦労を伴っていないはずですが、更に良い状態が存在することは衝撃です。

誰しも自分の体が基準です。ほかの人の感覚を味わうことはできないので、「普通」と思っていることが、実はそうではないこともあるのだということを練習を通して体感しています。

筋肉との対話とは・・・

ひと筋肉の状態を手で確認していくということは、筋肉と対話をすることだと思っています。また、それは対人関係と似ているような気がします。大きく分けて3つのタイプで考えてみます。

タイプ1:

こちらから積極的にぐいぐい働きかけなくても、「どうしたの?」と一声かければ自分の話をしてくる、割と自己主張の強いタイプです。浅い部分にある筋肉や大きな筋肉と似ています。置いた手の下から強い反応を感じます。

有名どころの「大胸筋」や「腹直筋」など。

タイプ2:

こちらから「どうしたの?何かあった?」と優しく尋ねて初めて自分のことを話し出す、控えめなタイプです。少し深い部分にある筋肉やあまり大きくない筋肉と似ています。余分な力の抜けた、柔らかな手で触れることで感じることができます。

肩関節の固定筋である「肩甲下筋」や頭を傾ける働きをする「斜角筋」など。

タイプ3:

誰かの後ろに隠れているので、この場所からは姿をはっきり見ることができません。「どうしたの?何かあった?よかったら聞かせて」とこちらからゆっくり近づき、そっと寄り添うことでようやく話し出す、人見知りタイプです。大きな筋肉の後ろ側にある筋肉や深部にある筋肉と似ています。柔らかな手で、指先まで神経を集中し、じっくりと時間をかけることで感じることができます。

背骨と骨盤を安定させ、体の土台を支える「腰方形筋」や脚や腰を曲げたり、力強い動きを担う「大腰筋」など。

 

 

対人関係と大きく異なるのは、相手が筋肉の場合は、「必ず、タイプ1から順に話しかける」という鉄則があることです。

 

葉

 

今回はここまでです。またお会いしましょう。

千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえでした。