こんにちは。
千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえです。
2017年秋 オープンを目指し奮闘中です。
現在、木更津市内で物件を探しています。
先日、気になる物件を見せてもらいました。とても素敵です。ベッドはこの向きで置こう、窓にはカーテンよりスクリーンの方がいいかな、とイメージが膨らみ、ワクワクします。
ただ、決めるには少し慎重になっています。希望の広さよりやや狭いことと、場所がわかりづらいかなぁ、という点が気になるところです。自分が思い描くままの物件は存在しないとわかってはいますが、悩んでいます。うーん、どうしましょう・・・。
2年前から「開業セラピストコース」を受講し、現在はスキルアップレッスンを受けています。
今回は、通し(全身基本コース)練習をしました。特に、手技と手技の間の「つなぎ」を意識した練習です。
「つなぎ」が大切な理由とは・・・
これまでの、ひとつひとつの手技の質を高めていくことを目的とした練習に加えて、次の手技に移る際の流れを滑らかに、かつ、次の手技を効果的に行うための練習をしました。
お客様が、「気持ちいい」と実感される時間を長くすることと、安心感をもっていただくことを目的としています。
色々な手技を行うために、セラピストはお客様の頭の周辺に立っていたり、お尻の辺りにいたり、つま先付近にいたり、と、立つ場所が変わっていきます。また、姿勢や手を置く位置も変化していく中で、セラピストが次の手技のために準備の時間を必要としますが、その時間をただ単に準備に充てるのでなく、絶え間ない波のような動きができれば、より、お客様の体に触れている時間が長くなり、そのことが、お客様の満足につながると考えられます。
また、うつ伏せの時は特に、お客様はセラピストが今どこにいるのかがわかりづらいため、「ここですよ」というお知らせも込めて、お客様の体から手を離さずに場所を移動することも大切です。頭側にいると思っていたところで、急に脚の施術が始まったら驚いてしまいます。
また、手を離した状態から、もう一度、手を置き直し、基本姿勢をつくって、という順を踏んでいくことで、次の手技の開始が数秒遅れます。その、セラピストの準備時間は極力短縮しつつ、しっかりと準備をした上で次の手技を開始するための練習といえます。
気合いは要らない
頑張ろうとすればするほど空回りしてしまい、体に力が入る、そして手が硬くなる、その硬さは施術を受けている相手に伝わります。また、硬い手になってしまうと、筋肉を感じづらくなってしまうので、スウェディッシュを効果的に行うことができなくなります。更には、正しい基本姿勢をとれなくなり、セラピストの体にも負担がかかる、という、誰にとっても嬉しくない状態です。
私は「よっし!腓腹筋をほぐそう!!」というように気合いが入る傾向にありました。この気合いは全く必要のないもので、むしろ、ない方がいいものですが、特に、相手の体に強いコリやハリを感じるとスイッチが入りがちでした。
「脱 気合い系」を目指してきていた私ですが、ついに、練習のペアの相手から「今日はずっと柔らかな手が密着していた」という感想をもらいました。やった ♪
現在、共に学んでいるメンバーとは付き合いが長いこともあり、それぞれの特徴(クセ、得意な手技、苦手な手技)を把握しているため、変化にも気が付くことができます。心強い同志です。
比率の変化?!
それでは、なぜ今回は理想とする施術ができたのだろうか、と考えます。
目の前のモデル(お客様役)に集中し、相手の体の声に耳を傾ける(筋肉の状態を手を通じて感じ取る)ことだけを考えた結果だと思います。
これまでも、そうあるよう努めていました。では、今回は何が違ったのでしょうか?手技を進めていく一連の流れの中でみてみます。
Ⓐ 次はこの手技をやろう → Ⓑ 基本姿勢をとろう → Ⓒ (お客様の)筋肉の状態をみてみよう、という流れにおける意識(重点)の置き方が変化したのだと考えます。
従来) Ⓐ:Ⓑ:Ⓒ = 2:3:5
↓
今回) Ⓐ:Ⓑ:Ⓒ = 1:1:8
イメージとしてはこのような感じです。これまでは、自分がどうあるか、という部分(ⒶとⒷ)が半分を占めていたのに対し、今回は、相手のことを考える部分(Ⓒ)が広がりました。
自分自身を整えることに、以前より手間取らなくなったといえます。
聴く姿勢と感じる心
「相手のことを考える」ということについて考えてみます。たとえば、友人から相談を持ちかけられた時のことを想像してみてください。自分の心に余裕がある時は、相手のことをそのまま受け入れることができます。反対に、余裕がない時は、自分の都合で、結論ばかりを急ぎ、本来の相手の姿を見ることができないことがあります。それとよく似ていると思います。
(相手が)こういう気持ちでいるだろう、と、推察することと、実際の相手の思いが一致しているかどうかはわかりません。相手の気持ちを想像することはとても大切です。相手を大切に思う心があるからこそ、気持ちを推し量ることをします。
ただ、どんなに相手の立場になって考えてみても、想像の域を出ることはありません。思い込みや決めつけになっていないか、自分自身を疑う心を持つことも同時に必要だと思います。疑う、というと響きはよくありませんが、(自分の想像と実際の相手の思いは)違うかもしれない、という思いを頭の片隅に持つことで、柔軟さというか、余地が生まれると思います。
「こういう言葉をかけてあげよう」とか「こうやってアドバイスをしよう」という思いが強い時は、相手を心配している気持ちは勿論あるのですが、自分がどうしたいか、どのようにありたいか、というところが思考の中心になっています。そして、相手が話をしている最中に、いかに自分の言葉をはさむか、そのことに気を取られていて、話の内容に100%集中していません。関心が違うところに移ってしまっているのです。
このことをお客様の筋肉とセラピストの手にたとえてみます。
カウンセリングや軽擦(体全体に軽く触れる)の時点で、「きっとここがお辛いのだろう」「あの部分を重点的にほぐすのがいいだろう」とセラピストが予測をたて、「それならば、こういう流れでやろう」「あの部分のディープの手技を徹底しよう」と施術内容を決めます。
そして、施術を始めたところで、実際にお客様の筋肉がどのような状態なのかをじっくりと感じようとせずに、ただただ、自分であらかじめ決めた流れや手技を進めることが目的となってしまう、という状況です。
「友人の話をしっかり聞くこと」「お客様の筋肉をしっかり感じること」どちらも、こちらの心身がよい状態でなければできないことだと思います。常に「がっちりキャッチしてから球を投げ返す」ことができるようになりたいと思っています。
今回はここまでです。またお会いしましょう。
千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえでした。