同じなのに違うのはなぜ? その謎に迫る!

花こんにちは。

千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえです。

 

当サロンでは「スウェディッシュマッサージ」と呼ばれる、浅い筋肉から徐々に深い筋肉をゆるめていくオイルトリートメントを中心に行っています。

 

もうすぐ夏至です。今年は今月21日。
この日の前後に「キャンドルナイト」が各地で催されたり、「ライトダウンキャンペーン」が呼びかけられたりします。

さぁ、電気を消してキャンドルをともしてみましょう。

火

ゆらゆらする炎には1/fゆらぎ効果があります。
キャンドルをともし、ヒーリング音楽をかけたら、そこはもう至福の癒し空間に早変わり。

ただし、火の始末は確実にしましょうね!

 

葉

 

初クロスミントン体験

「クロスミントン」ご存知ですか?

バドミントン、テニスなどの要素を取り入れた、ドイツ生まれの新しいスポーツです。
スピーダーと呼ばれる、バドミントンのシャトルに似た形状のもの(シャトルより重い)を、持ち手の短い専用ラケットで打ちます。
12.8m離れたところに2面、5.5m × 5.5m正方形エリアを設置し、両側から打ち合います。間にネットはありません。

 

正式なルールは全く無視して、子供の頃に遊んだバドミントン感覚で公園でやってみました。

スポーツ

楽しーい!!

はじめの頃はスピーダーが放物線を描き、風の影響をもろ受けていましたが、慣れてくるとスピーダーから「ピーッ」と音がするようになってきました。
スピードが出てきた証拠です。

途中で長い休憩を挟みながら2時間くらい楽しみました。

そしてお約束の・・・

翌日は筋肉痛になりました。

特にお尻が痛い。
次に太もも内側。

 

さて、ここでスウェディッシュの知識を活かし、筋肉痛を考察してみたいと思います。

 

この筋肉痛は大殿筋、中殿筋・小殿筋、内転筋の疲労が原因と思われます。

 

大殿筋(だいでんきん)

腸骨(骨盤の背中側)から大腿骨の大転子(脚のつけね)に付着する、お尻全体を包み込んでいる、浅いところにある筋肉。
強力な股関節伸展筋。

屈曲から大腿を伸展させる作用。走る、階段をのぼる、座っている状態から立ち上がるなどの動きや体重を支える役割。

 

 

中殿筋・小殿筋(ちゅうでんきん・しょうでんきん)

大殿筋の奥にある筋肉。似た働きをする2つの筋肉。
強力な腰部外転筋。

大腿の外転作用。反復横跳びのような横の動き。

 

 

股関節内転筋(こかんせつないてんきん)

恥骨(骨盤の真ん中)から大腿骨に付着する、太ももの内側にある筋肉。
運動不足の人はかたくなりがち。

股関節の内転、屈曲作用。脚を閉じたり、クロスさせたりする動き。

 

足りていなかった動き!

こうやってみてみますと、走る、伸びあがる、横に動くなど、運動の基本動作に関する筋肉ばかりですね。

普段の生活では、走り回ることもなければサイドステップをすることもありません。

また、日ごろから馴染み深いウォーキングや水泳などは完全に自分のペースで行うものであることに対し、クロスミントンのように相手がいて、その相手の動きによって、右へ左へ、前へ後ろへ、上へ下へ、自分の次の動きを瞬時に判断して動くスポーツとでは筋肉の使い方も、使う筋肉も違ってくるということなのですね。

 

自分で自分の体に圧をかけてほぐすことは至難の業なので、ひたすらストレッチ。

 

そして続きがあります

一緒にクロスミントンをやった友人も翌日筋肉痛になった、とのことでした。
が、その部分が私とは全く異なるのです。

 

友人は足の底面が痛い、というのです。

えっ? 足の裏ってこと??
足裏が筋肉痛なの?!

足

興味がわいて詳しく聞いてみることにしました。

足の親指付近からつちふまずの内側が痛むとのことなので、どの筋肉の疲労なのかを推察してみます。

 

つちふまず内側の痛みは腓腹筋、母指外転筋の疲労、親指つけねの痛みは長母指屈筋、短母指屈筋の疲労と考えられます。

 

腓腹筋(ひふくきん)

大腿骨(だいたいこつ)から踵骨(しょうこつ/かかとの骨)に付着する、ふくらはぎの浅い部分にひろがる筋肉。
足の底屈作用(つまさきを伸ばす動き)。

 

母指外転筋(ぼしがいてんきん)

踵骨(しょうこつ/かかとの骨)から親指の基節骨(指をかたちづくる骨の手前の骨)に付着する筋肉。
母指の外転作用(親指を小指と反対側へ動かす)。

 

長母指屈筋、短母指屈筋(ちょうぼしくっきん、たんぼしくっきん)

長母指屈筋は腓骨から親指の末節骨(指先端の骨)に付着する筋肉。
短母指屈筋は立方骨(りっぽうこつ/踵骨の隣の骨)、外側楔状骨(がいそくけつじょうこつ/立方骨に接する、足のほぼ中央にある骨)から親指の基節骨に付着する筋肉。
母指を曲げる動き。

 

これらの筋肉はジャンプしたり、バランスを保つ際にも使われます。

 

つまり・・・

友人の筋肉痛は、私からの暴投スピーダーを打ち返すために飛び跳ねたり、滑りやすい草むらで踏ん張ったりしたこと(運動用の靴ではなかったことも関係していそうです)が原因と考えられます。

 

発見

一緒に同じ運動をしたのに筋肉痛の部分が異なる、というのは非常に面白いことです。
筋肉の発達具合、体の使い方の癖、運動歴の違いなどが影響しているのだと思いますが、こんなにも違うことに驚きました。

自分の当たり前とひとの当たり前は異なる、という当たり前に気が付く出来事でもありました。

 

葉

 

今回はここまでです。またお会いしましょう。

千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえでした。