こんにちは。
千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえです。
当サロンでは、解剖生理学に基づき、浅い筋肉から徐々に深い筋肉をゆるめていくオイルトリートメント「スウェディッシュマッサージ」を中心に行っています。
今日(9月22日)は秋分の日。
朝晩、だいぶ涼しくなってきました。
ここ数日で、季節が一気に進んだ感じがします。
「爽やか」は秋の季語です。
口にするとその響きがまた心地よい言葉ですね。
心理学用語「スキーマ」
イギリスの心理学者フレデリック・バートレットによる記憶変容実験の話を聞きました。
簡単に説明すると・・・
伝言ゲームの絵版といったところでしょうか?
Aさんに絵を見せます
↓
記憶を頼りに、Aさんは、今しがた見た絵を描きます
↓
次に、Aさんが描いた絵をBさんに見せます
↓
Bさんもまた、記憶を頼りに絵を描きます
↓
続いて、Bさんの描いた絵をCさんに見せます
↓
~ 繰り返します ~
↓
最後の人の描いた絵と元の絵を比較すると…
スタート時:フクロウの象形文字
だったのが、
ゴール時:猫の後ろ姿
になっている、というものです。
人は曖昧な部分を想像や経験で補完しようとするという事例です。
見たまま
感じたまま
何も手を加えずにそのままに受けとる、というのは非常に難しいことのようです。
つい、そこには
「〇〇に似ている」
とか
「たぶんこうだろう」
といった思考が入ってしまいます。
これを「スキーマ」と呼びます。
新しい経験をする際に、過去の経験に基づいてつくられた心理的な枠組みや認知的な構えの総称。【 大辞林より 】
必ずそこにいます・・・「スキーマ」
では、まだ経験の浅い子どもは「スキーマ」に囚われることなく自由なのかというと、そうとも限らないようです。
少ないながらもこれまでの経験に当てはめて、物事を捉えようとするそうです。
「スキーマ」は、新しい経験についての理解を助けてくれる、なくてはならないものと言えます。
しかし、その体験を子どもが自分なりに理解して大人に話す時、往々にして起きるのが(語彙の少なさも影響して)、大人が捉えている現象とはベツモノになることがあるそうです。
その結果「子どもが嘘をついている」と大人が捉えてしまうことがある、というので「スキーマ」は、なかなか厄介でもあります。
ただ、このすれ違いは子どもと大人の間に限らず、大人同士でもよくあることだと思います。
人それぞれ歩んできた道が違います。
ある人にとっては当たり前の風景が、別の人にとっては初めて目にする光景だったりもするわけです。
つい、自分にとっての「真実」と相手の「真実」が一致するものと思いがちです。
特に、近い存在の人に対しては期待も込めてそのように思ってしまいませんか?
何事も「自分」というフィルター(スキーマ)を通過した「真実」であるということを時々思い返してみると、気持ちが楽になったり、物事が鮮明に見えてきたりするかもしれません。
今回はここまでです。またお会いしましょう。
千葉県木更津市 スウェディッシュサロン ゆるり間 セラピストの松井まなえでした。
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